2013年2月27日水曜日

新世界より(下) (講談社文庫)

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内容・あらすじ

正直言って期待はずれだった。全てにおいて予想の範囲を超えない展開には失望を覚えるほかない。この作者はもっと伏線を伏させることを覚えた方がいい。そして、この作品の一番の問題は、この物語のキーファクターとなる起死機構の説得力の無さである。この説得力の無さを根源として、作品全体に連鎖的にヒビ割れが発生し、作品のあらゆる場面で説得力を無くしてしまっている。関連する一部の設定もご都合主義の匂いがきつい。起死機構の設定はもっとしっかりと練って欲しかった。/しかし、文の読みやすさ、惹き込まれやすさは評価に値すると思う。